第88回定例会 2010年Reports

(1) 改ざん防止ラベルとセキュリティラベルの履歴管理
-沖田巧紀(日本アイ・ティ産業株式会社)-

要約:粗悪な模倣品等の対策として真正品であることを証明するための認証ラベルとしてのセキュリティラベルが開発されている。但しこれらには、いつ、誰が、誰に渡し、どこで使用されているかの履歴が一目でわかるように一体化されていない。そのため弊社では、一体化して重要物品等の履歴管理が明確に出来る台帳を作成した。

(2) 特別講演「NDM-1産生大腸菌検出顛末記」
-奥住捷子(獨協医科大学病院・感染防止対策課)-

要約:海外で広がっているほとんどの抗生薬が効かない新型の多剤耐性菌が日本でも見つかっている。NDM1という酵素が原因。NDMとはインドの首都ニューデリーで見つかったM(メタロβラクタマーゼ)という酵素の頭文字だ。国内で初めてのNDM1が獨協医科大学病院において検出された。この多剤耐性菌(大腸菌)検出の顛末について報告する。

(3) CFRP成形装置(オートクレーブ)の製作と義足・装具の試作
-臼井秀和(テクノモータエンジニアリング株式会社)-

要約:CFRPとはcarbon fiber reinforced plastics の略で、炭素繊維強化プラスチックを意味している。オートクレープとは内部を高圧力にすることが可能な耐圧性の装置。
ここでは炭素繊維の成形に使われる装置をいう。炭素繊維は単位重量当たりの強度、弾性率で鉄をしのぐ材料である。軽量であるため義足や装具の部品としても利用されてしかるべきであると考えている。

(4) 将来のエネルギー確保・超々臨界圧発電プラント材料の開発
- 朝倉健太郎(東京大学)-

要約:火力発電プラントの効率を高めるためには、蒸気温度を高温・高圧にすればよいことはわかっているが、材料がその条件に追いついていけない。また化石燃料である石油は40年後には枯渇する。一方、石炭は200~300年の埋蔵量がある。石炭焚き火力発電プラントの開発をめざした材料開発について紹介する。